【実体験】石の上に3年って本当?看護師辞めたい人へ送る真実

仕事が辛いナース向け

こんにちは。いーちゃです。

今回は、入職2年半で退職し、転職した経験を持つ筆者が「就職したら三年は耐えろ」論について思うことを述べます。

実際のメリット・デメリットについてもお伝えしていきます。

3年以内にやめても就職は楽勝

結論から申し上げますと、看護師は何年でやめようが就職先をこだわらなければ若いうちは転職容易です。

なぜなら、どの現場でも人員が充足していないからです。そして、仕事の特性上女性が多い(ライフステージの変容が多いという意味です)こと、仕事内容が3Kと揶揄されるほど大変であることから絶えず離職者がおります。

以下は医療福祉業界の3年以内の離職率です。

厚生労働省の最新データによると、

看護師を含め「医療、福祉」業界に就職した新卒者では、大卒者で39.0%、短大等卒者で35.7%、高卒者で46.5%の人が、卒後3年以内に辞めていました。

調査産業全体での卒後3年以内の平均離職率は、大卒者が32.0%、短大等卒者が42.0%、高卒者が39.2%です。

※この調査は、産業別に調査されたもので、看護師だけの離職率はわかりません。最新データは2016年3月の卒業者が対象で、ハローワークに提出された雇用保険の加入届を基に、生年月日や資格取得加入日等から学歴ごとに推定新卒者の就職者数や離職者数が算出されています。

https://www.kango-roo.com/work/7099/

平均離職率が32%であることを考えると高い水準であると言えますね。なので3年以内の離職者の転職は珍しくないようです。

私が転職したときも、大学病院で2年半の経験というと「それならどこでも大丈夫ですね」と転職エージェントの方に言っていただけました。

また、就職先も限られた中から選ぶというよりは、こちらが条件を絞って選んでいくという形でした。(転職時1歳未満の子持ちで託児所付き、夜勤なしの条件を出しましたがそれでも選択肢がありました)

ですので転職自体は非常に容易であると言えるでしょう。

転職サイトに登録して求人を見るだけでも、こんなにたくさんあるのかとだいぶ気持ちが落ち着きますよ。

20代の転職に特化した転職サイトもあるほど20代で転職を考える看護師は多いのです。

実務はどうなの?

実際転職がうまくいったとしても、経験が未熟であることがネックになり、風当たりが強いのではないかと心配ですよね。

これは、転職先によるかもしれませんが、筆者は大学病院退職後、派遣で特別養護老人ホーム→一般病棟へ転職していますが経験不足による風当たりの強さは感じたことはありません

しかし、やはり転職してきた人の年齢や経験は入職前からいろいろ噂されますし、入職後は技量を図られている雰囲気はあります。

これはどこの職場でも同じだと思います。

1年目が入ってくるとき、なぜが事前に研修時の様子などからどんな人が入ってくると、こぞって噂しませんでしたか?ですので気にするほどではありません。

あとは、自分がどう振舞うかであると思います。

わからないことは自分で判断せずわからないという、調べるなど転職前の病院で求められていたことをそのままやれば問題ありません。

耐えるべきか否か

前述していますように、転職もその後の職務も3年以内で離職したことによるハンデは感じませんでした。

ですのでここでは、転職してよかったことと悪かったことを述べていこうと思います。

メリット

嫌な人間関係を断ち切ることができた

やめたいと思う理由の上位にこれが入ってくるのではないでしょうか。

私が転職した1番の理由は、もうここではやっていけないと思うほどほかの人ととうまくやっていけなかったからです。

主任級にかなり目をつけられてしまっていたので、2年半頑張りましたが挽回できませんでした。

だんだんほかのスタッフからの風当たりも強くなり、萎縮してしまう→ミスをするの悪循環が出来上がっていました。

転職後もある程度苦手な人はいますが、それはどこに転職しても同じことだと割り切れるレベルです。

自分の時間ができた

最初に勤めていたところは、とにかく残業が多く、ひどい日は0時を回ることもありました。

翌日そのまま日勤(7:30から)→体力回復できていないのでミスをするというこれまた悪循環。

休みの日は病棟会・勉強会・委員会・・・。年間有給消化は1日。その一日も院外研修での有給消化です。

転職した病院はほとんど残業のないところだったので自分の時間が多く取れるようになりました。

また、今までわからないことがあっても疲労困憊で勉強まで行きつかなかったのですが、きちんと勉強する時間もとれるようになり、自分の看護が少しずつできるようになりました。

フットワークが軽くなった

前項と少しかぶりますが、とにかく休みが休みでない生活でしたので、ずっと家にこもり切りでした。

しかし、職場環境が改善したことでいろんなところに出かけたり余暇を楽しむ余裕ができました。

デメリット

リーダー業務ができない

新卒看護師のリーダー教育は、大体3年目~のところが多いかと思います。

ですので、それ以前に転職してしまうとリーダー業務ができない状態でまた1から他の病院の業務を覚えなければなりません。

リーダー業務が分かっていたほうが、仕事の全体の流れが深く理解できますので仕事を覚えるのも少し時間がかかります。

既卒扱いですので、職場に慣れる前にリーダー教育が始まるパターンもあり、先生やほかのスタッフとの信頼関係ができる前にリーダー業務となるとやりずらい一面もあります。

最前線で戦えない

私は、転職時小さい子がおり、転職後1年で二人目妊娠したのでもう超急性期の忙しい現場では戦えないなと思います。

今は慢性期病棟にいますが、ふと、このまま何もわからないまま年齢だけ重ねていくのだろうかと恐ろしくなる時があります。

同年齢のナースもみな、ずっとここにいてもいいのだろうかと自問自答する瞬間があると言っていました。育児が落ち着いたらまた急性期に戻るというスタッフもいます。

しかし女性は妊娠出産の可能性もあり、またバリバリ勉強したいと思ってもその時の環境がそれを許さない可能性もあります。

死にたくなる時があれば今すぐやめるべき

石の上に三年、これを貫きとおすのが正しいかという最初の問いに戻ります。

結論は、「死にたければ辞めろ」です。

先輩が怖くて、いじめられてて、萎縮してまたミスをする・・・。このループにはまれば最後、もう自分の看護ができる日なんて来ません。

仕事は、人生の1/3を占めると言われています。

あなたの人生を作っているその時間が苦痛にまみれたものであれば今すぐやめるべきです。

ただ、同じ石に3年座る必要はないですが、「継続は力なり」ではあると感じます。

技術職である以上、経験に勝るものはなかなかありません。自分ができると思う範囲で看護職を継続していきたいと思っています。

おわりに

いかがでしたか?

やめたいと考えたとき、耳にタコができるほど聞いた3年論が行く手を阻んできたと思います。

ぜひ本記事を一つの参考によい看護師ライフを送ってくださいね♪


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