【実体験】子連れを狙う信仰宗教の勧誘 巧妙な手口にご注意

ママナース向け

こんにちは。いーちゃです。

先日、玄関先にて見知らぬ女性に声をかけられたのをきっかけに、息子が赤ちゃんの時に宗教の勧誘にあったことを思い出したので、注意喚起を目的に記事をまとめました。

私自身、宗教に否定的なわけではありませんが、育児や夫婦関係に悩むママを狙った勧誘手口には疑問を抱くところがありました。

それではご覧ください。

新興宗教勧誘の手口

写真はイメージです。フリー素材を使用しています

私が声をかけられたのは、最寄りの駅でした。とても人の好さそうな笑顔のかわいい小柄な中年女性。

「こんにちは~かわいい赤ちゃんですね~」と、ベビーカーで眠る私の息子をいとおしそうに見つめます。

ありがとうございます、と世間話を交わしました。

「この近くの公民館でベビーマッサージ体験してるからよかったら来てね。来れなくなったらラインで連絡して」と、連絡先まで交換。

「おばちゃん機械にうとくてね~どうやって連絡先交換するんやっけ~?」と、一生懸命スマホを操作していました。

今思えば初対面の人とライン交換するのなんておかしいですよね。

でも、初めての育児、引っ越したばかりで慣れない土地、息子は生後二か月で寝不足なのもあり判断能力が落ちていました。

普通の若い女性でも、疲労や孤独が積み重なれば簡単に引き込まれてしまう可能性もあります。

集会にいたお母さんたちはみんなごく普通のお母さんたちでした。

育児に悩み、子の誕生を境に変容してしまった夫婦関係に戸惑うただ普通のお母さんたちでした。

ほかにも以下の方法で勧誘してくるそうです。

  • 子供と近所の散歩中(住宅地)、道で声を掛けられる
  • スーパーの駐車場で声をかけられる
  • 保育士さん風の方が子どもを連れて勧誘している

いずれもこの宗教のターゲットは子育て中のお母さんのようです。

新興宗教の集会 ”ベビーマッサージ”

迂闊な私はとうとう公民館のベビーマッサージに行きます。

15組ほどの親子が参加していました。子どもの年齢は~1歳くらいまだ赤ちゃんと呼んで差し支えない月齢の子どもたち。スタッフ側には中年の、同じく子育て世代の女性が数名いました。

ベビーマッサージの資格を持つという女性が人形を用いて指導してくれ、その手順通りにベビーマッサージを行います。一人ぼっちのお母さんがいないように、スタッフの女性たちはいろんなお母さんに声を掛けています

ひとしきりベビーマッサージが終わると、司会の女性が「ここからは先輩ママの体験談と座談会になります。お子さんは別室でお預かりしますよ~」と。私は、まだ2か月の子どもを預けるのに抵抗があったためお断りすると、「そうよね~今日はお子さんも一緒にお話を聞きましょう」と柔軟に対応してくれました。

先輩ママの体験談はざっくりまとめると以下のようなものでした。

  • 息子がアトピー&発達障害であった
  • そのころ夫婦関係は最悪で、旦那が玄関を開ける鍵の音ですら許せなかった
  • その時この集会で先輩ママの体験談を聞いた。夫を大切にすればすべての問題が解決すると言っていた
  • その後、その教えを実践。息子のアトピー&発達障害が治った
  • 私は教職についていた頃、問題児の家庭はいわゆるシングルマザーや貧困家庭などに限ると思っていたが、実際には旦那さんを大切にしていないことが原因であるとわかった

その宗教の教えはどうやら夫を大切にすることですべての問題が解決するという教えのようでした。

先輩ママの体験談のあと、集会に参加していたママ同士で夫の愚痴や不満を言い合う時間があり、まあいろいろあるけど頑張ろうね~という感じで勧誘もなく解散しました。

帰って夫に、「なんか体験談は変な感じやったけど、和やかな雰囲気やったよ~」と報告。信じられないかもしれませんが、私は二度目の集会に参加します。

二度目の集会 夫を大切にするという教え

写真はイメージです。フリー素材を使用しています

二度目の集会は、最初に私に声をかけた小柄な女性の家で行われました。

手土産を持参すると、「そういうのは一切うけとってないの~、その代わりこちらもお茶を出したりしないことにしててね」ゆっくりしてね~と中に案内されました。

閑静な住宅街。かなり大きな、幸せな家庭を絵にかいたようなおうち赤ちゃんがたくさん集まるからと、座布団を敷き詰めてありました。

その日は、6組くらいの親子が集まりました。小柄な中年女性が、「今日来る〇〇さんってひとはね~、息子さんが半年たっても寝返りしなくて心配してたんやけど今は順調に大きくなったんよ~」など私が一人ぼっちにならないように話しかけてくれます。

その日は本当にただの子育てサークルのように終わりました。

初めての子育てで不安でいっぱい、夫も非協力的でワンオペの日々。母とも不仲で孤独だった私は子育てサークルに居心地の良さを感じ始めていました

異変とフェードアウト

三度目の集会は、再び小柄女性の家で行われる予定でした。私ももちろん参加するつもりでした。

しかし、息子が生まれて初めての発熱に見舞われたのです。私は断りの連絡を小柄な女性にいれました。

いつものように優しい返信が来るだろう。治ったらまた行きたいな・・・なんて考えていた矢先に返信が来たのです。

「それは大変よね~お大事にしてね。できたら近いうちにお会いしたいから、今度私と〇〇さん(先輩ママ体験談を語った人)でおうちまでお伺いしてもいいかな?」

「家ってどのへんかな?駅の近くだって言ってたよね?」

「家がだめならあのカフェ(駅近くにある)はどうかな?明日にでも会いたいんだけど」

ここで初めて、何かがおかしいと感じました。ネットで地域名と教えの内容を検索すると、そこでようやく自分が宗教の集会に参加していたことを知りました。

それを機に連絡をフェードアウトしましたが、しばらくは会いたいといった趣旨の内容でメッセージが届いていました。

子どもを危険な目に遭わせたかもしれない

今回は、何とか事なきを得ました。実はこの後近所のスーパーで小柄女性と何度かすれ違うのですが、お互い知らんぷりで特に面白いエピソードもありません。

自分が新興宗教の集会に参加していたと知ったとき、子どもに本当に申し訳ないことをしたと感じました。

たまたま危険な目に遭わずにしましたが、もしあの時、子どもを預けていたら?

もしも住んでいるアパートを教えていたら?

もしもその土地に永住するとなったとき、小学校でまたその女性と会うことになったかもしれません。

私が逃げ切れたのは、その土地に住んでいたのが1年程度だったからかもしれません。

最初連絡先交換したときは、「いやだったらブロックすればいいや」と思っていたからです。

でも、もしかしたら取り返しのつかないことになっていたかもしれません。

終わりに

最後までご覧いただきありがとうございました。

先日も家の前で息子と歩いているときにおそらく同じ宗教であろう信者の女性から勧誘を受けこのエピソードを思い出し記事にしました。

コロナ渦で、より一層孤独な子育てとなっている世の中です。人の心は孤独に本当に弱いです。

初めて自分の命より大切な、今にも壊れそうな命を守るのは大きなプレッシャーとなります。

その心の隙間に入り込むのは、新興宗教だけではありません。

何かあれば逃げればいい、それはフットワークの軽い独身時代にしか通用しないのです。


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